シンポジウム
未来は森の中にある

福島県喜多方市 2020.11.2

新しい文化とは「生活」と「森林」のむすびつき。
水も空気も、全ての「生」の基礎は森林にある。
森林との結びつきを多く、そして深くしていく過程で仕事も生まれる。
文化進展は故郷を愛する気持ちにつながり、
結果、美しい里山が復活する。

末松 広行
・前農林水産事務次官
・東京農大客員教授
・東京大学客員教授
小宮山 宏
・東京大学 第28代総長
・プラチナ構想ネットワーク 会長
・会津森林活用機構 相談役会長
森本 英香
・元環境事務次官
・早稲田大学法学部教授
・住友林業株式会社顧問

ビジョンを共有

森林資源フル活用はこれからの社会課題解決型事業だ。伐って、植えて、育てるという循環を実行できる地域の先導モデルとして会津に大きく期待している。地域のプレイヤーは育ってきている。プレイヤーを結びつけるプラットフォームが必要であり、大学に特定目的の寄付講座をつくりプラットフォーム運営を人材面から支援するべき。

*「寄付講座」:大学や研究機関が民間企業や業界団体などからの奨学寄附金を財源に研究教育を行う活動(開設される講座)です。

思い切った取り組みを

日本は森林面積をほとんど減らさずに発展した唯一の国である。林野庁では「伐採可能な森林をまとめて貸し出す」制度も作っているので活用すべき。地元にもちゃんと企業があり、人がいてマネジメントできるという姿を見せていかなければならない需要側と供給側の計画についての情報共有が不可欠であり、縦割りを排した多分野連携・複合経営で森林文化実感へ。

脱炭素に向けて森林に投資を

国家目標である2050年カーボンニュートラルに向けて森林資源循環活用は重要である。世界的に森林に企業が投資する動きが増えている。脱炭素化に向けてのビジネスが動き出しており、地域全体が情報を共有して進めるべし。我が国では強すぎる「所有権」、何もしないほったらかしの所有ではなく、その恵みを分け合ってこそ森林の価値が大きくなる。特に森林は「所有」の見直しが必要。

森 活 談

喜多方市 新宮熊野神社 長床にて

紅葉が見頃となった2020年11月、喜多方市の国指定重要文化財「新宮熊野神社 長床」にて、社会課題解決をリードする御三方に森林資源フル活用事業への期待について語っていただきました。
この森活談は、会津森林活用機構株式会社が主催し、趣旨に賛同する企業様よりご協賛をいただき実施いたしました。

長床のご紹介についてはこちら(一般社団法人 喜多方観光物産協会Webサイト)

SPECIAL THANKS

なお、今回のシンポジウム開催にあたり、下記の企業・団体様よりご協賛いただきました。

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